基本情報技術者試験の再現性が高い勉強法

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私はノンプログラマー、IT業界未経験者でありながら国家資格である基本情報技術者試験(FE)に一発で合格することができました。

事前知識なしの場合、推奨勉強時間は350時間ですが、私は73時間ほどの学習で約8割の得点を得ること(合格は6割以上)ができました。

基本情報技術者試験の得点

勉強方法は「本を1冊読んで過去問をやる」だけの非常にシンプルな方法なので再現性は高く、どなたでも実施できる内容です。

IT技術に自信がない方でも効率良く勉強すれば短時間の学習でも合格できることを身を持って感じたので、私が勉強した方法について詳しく解説します。

こんな方にオススメ!
  • ITに詳しくないが基本情報技術者試験に合格したい
  • 基本情報技術者試験の勉強を効率良くしたい
  • 実際に合格した人の勉強方法を知りたい
  • 試験は申し込んだけどどうやって勉強しようか悩んでいる

基本情報技術者試験合格のために必要なこと

基本情報技術者試験の合格レベルと勉強前の状態を表した絵

まずは目標(基本情報技術者試験合格)に対して現状(試験勉強前の知識レベル)の差を確認します。

基本情報技術者試験の要求レベル

基本情報技術者試験を開催しているIPA情報処理推進機構によると対象者像は

高度 IT 人材となるために必要な基本的知識・技能をもち,実践的な活用能力を身に付けた者

とされています。

求められる知識・技能が整理されたシラバスがIPAのサイトに公開されていますが、過去問の1回分をひと通り見た方が「あっこんな感じの問題なんだな!」と難易度のイメージがぱっとつきます。まずは過去問をIPAのサイトで確認してみましょう!(無料で見れます)

試験勉強前の状態

IT知識に関しては特に詳しい方ではなく、PCでネットサーフィンしてyoutubeを見たり、ネットショッピングをする程度です。

プログラミングについては大学時代の授業でC言語を習った程度です。授業の内容もほとんど教科書に書いてあるコードをひたすら打っていくだけでプログラミングの勉強というよりほぼタイピングの練習でした。

会社でもC言語で書かれたコードを扱いますが、完成したコードの数字を変更するレベルなので誰でもできることしかやっていません。

つまり、基本情報技術者試験の対象者像に対しては大きく乖離があってほぼ知識がない状態です。

基本情報技術者試験の勉強に使用した参考書・webサイト

基本情報技術者試験の勉強に使用した参考書やwebサイト

基本情報技術者試験に合格するためには知識が全然足りていないことが分かったため、とにかく体系的に学ぶことができることを重視しました。

基本情報技術者試験のおすすめ参考書

webサイト上にも情報はたくさんありますが、知識がないと必要・不必要な情報の選別もできませんし、探す時間ももったいないので試験内容を一通り学習できる参考書を購入することにしました。

基本情報技術者試験の参考書で評価が良い本は猫をキャラクターにして絵を使ってイメージで理解できる「栢木先生の基本情報技術者教室」、分かりやすさを最優先してイラストや漫画が豊富に使われている「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」、資格の学校TACが出版している実績のある「ニュースペックテキスト 基本情報技術者」です。

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知識が圧倒的に足りていないため、分からない単語がいっぱい出てくると心がすぐに折れてしまいそうな気がしました。なのでなるべく飽きずに読み進められる内容の本が良いなと考え、イラストが豊富に使われ、キャラクターの会話が楽しそうだった「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」にしました。

キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」は情報が網羅されていないと書いてあるレビューも見られましたが、100点を目指すならそうかもしれませんが合格するためには十分な情報量でした。

基本情報技術者試験のおすすめwebサイト

基本情報技術者試験のwebサイトは「基本情報技術者試験ドットコム」が最も情報が多くて圧倒的におすすめです。掲示板が設置されていて、勉強している仲間の状況が確認できたり、質問ができたりと一人で勉強していると色々と不安になるので何度も助けられました。

どんな試験でもそうですが、過去問を解くことが最も効率の良い勉強方法になります。基本情報技術者試験においても同様に過去問を解くことが合格への近道になります。

「基本情報技術者試験ドットコム」では今までの過去問の解説がほとんど揃っていてとても重宝しました。また、オリジナルの模擬試験があり、実力を試すこともできます。

基本情報技術者試験の勉強法

基本情報技術者試験の勉強法

基本情報技術者試験の私が実際に行った勉強方法について時系列で説明します。

私は試験申し込み期限の最終日に申し込みを行い、なおかつほぼ事前知識ゼロの状態から勉強を開始したため、特に申し込みはしたけどどうやって勉強していこうか迷っている初学者の方に参考になると思います。

  • 試験70日前
    試験申し込み

    申し込んだ後はどうやって勉強しようか調べたりしてたら10日間くらい過ぎていました。

    現時点では試験までかなり時間があるので焦りは全くありませんでした。試験に申し込んでこれから勉強するぞとモチベーションは最高潮でした。

  • 試験60~20日前
    「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」を購入、流し読み

    とりあえず一通りの内容を把握するためほぼ毎日、数ページでも良いので読み進めました。

    勉強はやり始めるまでは腰がとても重いのですが、やり始めてしまえば意外とできるものです。アラサーで試験勉強から10年ほど遠ざかっていたのでちゃんと勉強できるか不安でしたが大丈夫でした。

    「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」は800ページくらいありますが、 イラストが多いため割とさくさく読むことができます。キャラクターの掛け合いが面白くて気付いたらノンストップで1時間以上読んでいたこともありました。

    正直この段階では理解度は低くて記憶もあまり定着していない状態で、すでに読んだページの内容が出てきても覚えておらず、前のページに戻ってこんなことも書いてあったなー程度の理解度や記憶のレベルでした。

    参考書が半分程度終わった時点でこのままの理解度・記憶で大丈夫かと不安になりましたが、試験は選択式なので行けるだろう!と自分に言い聞かせてとりあえず読み切ることを目標に進めました。

    カレンダーにどのページまで進んだかを記入し始めてからモチベーションを高く保つことができてコンスタントに進めれるようになりました。

    カレンダーに何も書いてないと進んでいないことが一目瞭然となり、自分にプレッシャーをかけることができるので家族が見れる場所にあるカレンダーに書くのがおすすめです。

  • 試験35~7日前
    過去問を解く

    基本情報技術者試験は過去に出されたことがある類似の問題が全体の約半数を占めます。

    過去問は4~6年分くらいやるとほとんどの問題パターンが網羅できるとのことだったのでひとまず4年分を目指して実施しました。

    過去問をやると言っても、本番の試験時間は午前と午後それぞれ150分づつで合わせて300分にもなるのでまとめて時間を取るのは難しいです。なので設問ごとに分けて「今日は設問1と2の回答と答え合わせ」のように区切って進めました。

    制限時間については最初の3年分は時間を気にせず、時間をかけて回答しました。時間は気にしないのですがどのくらい時間が掛かって正答率が何%なのかを把握しておくために、解き終わるまでに掛かった時間は計測しました。

    この回答時間と正答率をもとに後述する試験の戦略を立てました。

    問題の解き方についてですが、「DRAMの特徴はどれか。」といった暗記系は知っているかしっていないかの問題なのでなるべく時間を掛けずに回答をして、「回線利用率は何%か」といった計算系や午後問題のアルゴリズムなどは自分なりの答えが出てから答え合わせをするようにしました。そうすることで答え合わせした際に「あっこういうことだったのか!」と気づきがあり記憶に残りやすかったです。

    躓いた問題は「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」を見返すことと、間違えた問題集を作って記憶の定着を図りました。

    間違えた問題集は「基本情報技術者試験ドットコム」の解説部をOneNoteにコピペで張り付けるだけで時間を掛けずに作りました。スマートフォンのOneNoteアプリで同期して確認できるのでちょっとしたすきま時間にチェックできて便利です。

  • 試験7~0日前
    過去問の復習

    今までやった過去問の間違えたところや苦手なところを中心に間違えた問題集を利用して復習したり、再度解きなおしたりして復習しました。

基本情報技術者試験の勉強時間

合計でだいたい73時間ほどの勉強時間になりました。内訳は下記の通りです。

  • 「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」を読むのは1日10~60分で40日間なので、ざっくり1日平均35分×40日=1400分≒24時間
  • 過去問は1日1~2時間で28日間取り組んだので、1.5時間×28日=42時間
  • 過去問の復習は1日1時間ほどで、1時間×7日=7時間

推奨勉強時間は350時間なのでだいたい1/5程度の学習で8割の得点を獲得できたのでかなり効率良かったと言えます。

ポイントは試験形式が選択式なので暗記するといっても説明できるレベルまでは不必要でなんとなくこんな感じとイメージできるくらいで良い、計算系は過去問と同じようなのが出るので確実にできるようにしておくことです。

基本情報技術者試験の戦略

午前問題は選択式で時間も余裕があるため、一つひとつの問題に対してケアレスミスに気をつけてやりましょう。過去問で安定して7割以上取れていれば心配ないですね。

おそらく多くの人が苦労するのは午後問題です。午後は選択式(問2~7の内、4つを選択)になっており、時間も足りないので解く順番やどの設問にどのくらい時間をかけるかが重要になってきます。過去問を解いた時の正答率や回答時間をもとに戦略を立ると良いでしょう。

当日の問題を見て選んでいる時間は無いし、どの設問を回答するか決めておいた方が勉強範囲も少なくすることができます。過去問を進めていく中で設問ごとに得意、不得意が分かってきたら割り切って決めましょう。

私の場合は過去問3年分(6回分)の正答率と回答時間のデータをもとに少ない回答時間で正答率が高い設問を優先順位付けして問3,5,7,8に決めました。

問3のデータベースは構文を覚える必要がありますが、覚えてしまえば難易度は高くないのでデータベースを扱ったことがない人でもおすすめです。問5~7は読解力が必要とされる問題でじっくり読めば問題文の中に答えが書いてありますので読解力に自信がある方におすすめですがその分時間がかかるので注意です。暗記が得意な方であれば問2,4も選択候補になります。

基本情報技術者試験の勉強法まとめ

基本情報技術者試験にて合格するためには過去問を解くことが一番近道だと感じました。情報学部出身者やIT関係に従事されている方など、ある程度知識があれば過去問を何年か分やっておくだけでさらに短時間の学習時間で合格できてしまうでしょう。

ただし、私のように知識があまりない方は体系的に学べる本を1冊購入してまず一通りの知識を学習してから過去問に取り組む方法をおすすめします。

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